漢詩の和訳9作目。今回は原文の単語を極力変えずに新体詩に落とし込みました。本来の漢詩の情景をかなり高く再現できました!
原文
ちょうどいい書き下し文の画像があった。
原文解説
月が沈み、烏が啼いている寒い夜だ。楓や漁火が目に映り、眠れずにいる。姑蘇(今でいう杭州)城外にあるという寒山寺から、夜半の鐘が鳴り、自分が乗っている船にまで響いてきた。
新体詩訳
傾く月や
啼く霜寒き夜なれば
江上に散る楓の葉
あるいは浮かぶ漁火に
相対すれば
愁ひもありて眠れ得ぬ
遊子を載せて岸近き
小舟に夜半の鐘の鳴る
姑蘇の外れの寒山寺
感想
冒頭にも書いた通り原文の単語を最大限尊重することで、新体詩+漢詩の堅牢さも備わった強めの作品に出来た気がします!最後の2行をもっと上手く処理したい…!